■子どもが昼間友達の家に遊びに行きました
ある休日、小6の息子は友達の家に遊びに行きました。
息子は普段バスケットの練習が忙しいため、
なかなか休日にゆっくり遊ぶことがありません。
そのため、その日はとてもはしゃいで嬉しそうでした。
私の仕事が終わって、夕方迎えに行くと息子は
「なんで迎えに来たん!まだ来んでいいのに・・・。」と言いました。
「遅くまでお邪魔したら迷惑やん。ちゃんとお礼言って帰るよ」と言って
先方にお礼を言い、車に乗ったところから、息子の不機嫌がスタートしました。
■楽しかった日に限ってなぜか不機嫌になる性質
うちの息子は楽しかった日に限ってなぜか不機嫌になる傾向があります。
昼間が楽しければ楽しいほど、それが終わってしまうのが悲しいのか?
まだ遊びたかったのに・・・となるのか?
分かりませんが、とにかくそうなります。
この日も、不機嫌になったな・・・と思いつつ、
帰宅し、まだ終わっていなかった勉強に手を付けるように言いました。
「あー!!もう!!なんでこんな勉強多いん?!」「めんどくせー」
などと言いながら15分ほどあーだーこーだして、
机について嫌々ながら勉強を始めました。
■勉強しながらずっと文句を言い続ける息子に、私もイラっとしました
その後、私は夕飯の準備をしていましたが、隣の部屋で息子が
「あー、もう!!」とか「ちっ!!」などと言ったり、
机の引き出しをわざとに強く締めたりしながら勉強しているのが分かりました。
それが聞こえてくるため、私もだんだんイライラしてきました。
以前から息子が楽しかった日に限って不機嫌になる性質があることに
ちょっと疑問も持っていましたし、これはちょっと注意しようと思いました。
そこで、息子をリビングに呼び出しました。
■「ちょっとこっちに来てもらっていい?」から始まる我が家の説教
たぶん、息子はものすごく嫌だと思うのですが、
我が家ではこの
「ちょっとこっちに来てもらっていい?」
から説教が始まります。
息子もおそらく「しまった」と思ったと思いますが、時すでに遅しです。
私「あのさー、今、部屋で勉強しながら、かなりイライラした感じで文句言いながらやってたよね?あれ何?どういう気持ち?」
息子「・・・・。」
私「なんでいつもならそこまでイライラしてないのに今日はそんなにイライラしてるの?」
息子「・・・。」
私「どういう気持ちなのか、言ってもらわないとわからないから聞いてるけど、言わないからちょっと私の気持ちを先に言うね。
今日は友達の家に遊びに行って楽しかったみたいで、本当によかったなってお母さん思ってたんだよね。
これからもたくさん遊びに行ってほしいな、って。
でも帰る時からもう不機嫌になってたよね?それで帰ってきたら勉強めんどくさいとか、あー!とか色々言って、物に八つ当たりもしてたよね?
だからお母さんすごく残念だな、って思ってる。
だってせっかく楽しかったのに、帰ってきたらイライラして。
それでこんな風に怒られて、せっかくの楽しかった気持ちも台無しになるしね。」
息子「・・・・。」
私「今この状況について、○○はどう思う?結果的に残念に思わない?
せっかくの楽しかった時間が、マイナスになってるなって感じないかな?
どう思うか教えて。」
息子「確かに、なんでか分からないけどイライラしてた。」
私「だよね。なんでそうなるのかなぁ?どういう感じ?」
息子「・・・なんでっていうか、分らんけど、めんどくさいし、楽しくないし、嫌やったけん」
私「確かにね。今までが楽しかった分、めんどくささも増すよね。
でもさー、それをそうやって態度に出してしまったら、
聞いてるお母さんも嫌な気持ちになるよ。
それに、めんどくさいときに「めんどくさいめんどくさい」って声に出したら、気持ちはどんどんマイナスになるよ。
『今日は楽しかったから、やることちゃんとがんばろう!』って気持ちを切り替えられるようにしようよ。
○○だって、もしお母さんがものに八つ当たりしながら晩御飯作ってたら嫌じゃない?
『あーーもう‼なんで私がこんな晩御飯なんか作らんといかんの?!』
バン!!ドン!!ぐしゃ!!とかしてたら嫌じゃない?
そんな晩御飯食べたくなくない?」
息子「うん。」
私「気持ちを切り替えるように努力してみよう。」
息子「うん。」
私「そういう時は、背伸びして深呼吸してちょっとストレッチでもするといいよ。
一緒にやろうか。」
それから、とりあえず息子は普通に勉強し、晩御飯を食べ、就寝まで過ごすことができました。
■そして翌日分かったこと。イライラの原因は・・・
次の日、息子が話しかけてきました。
息子「昨日のさぁ、イライラしてた原因だけど」
私「あ、うん。何だった?」
息子「あれ、よく考えたら眠かった。」
私「あーーね!!なるほどね!!」
「それなら何となく、楽しかった日に限ってイライラしてしまってたのも説明がつくね!」
ということで、楽しかった日に限ってイライラしていたのは
(もちろん、まだ遊びたかったというのも0ではないと思いますが)
眠たかった、というのが答えであるという事が判明しました。
次回からは、遊びに行った日はとりあえず30分ほど昼寝休憩してから
勉強すればいいという事が分かりました。
そう考えると、私の説教は全部間違ってたことになりますね。
やはり人には人の事情があり、それは本人にしかわかりませんね。
でも、こうして落ち着いて答えを考えることができれば、
次回からの対策が打てますし、1つの事案が解決します。
子ども自身も「眠たい=イライラする」と分かれば、
次回からは「ちょっと寝てから勉強してもいい?」と言えばよいとわかります。
やはり必要以上に感情的にならずに、具体的な解決策を導くことが大切ですね。