初めに書いておくが、今日書くことはあまり参考にしないで欲しい。
なぜかというと、たぶん人から嫌われやすくなるからだ。
うん。きっとそう。
なのでさらっと読み流していただけるといいと思う。
私は、嫌なことは断るタイプだ。
しかもやんわり断ったりしない。
断る時ははっきり断る。
これには理由がある。
かれこれ14年ほど前・・・・
私は外資系保険会社の営業をしていた。
会社から与えられた顧客名簿を元に
電話や訪問をして対象者に新商品等の案内をしなければならないことがあった。
ある対象者に何度か電話をしたものの、
いつも「今忙しいので」と言わるので
「ではまた改めます」と言って、
また後日電話をするということを繰り返していた。
するとある日、相手が突然声を荒げて言った。
「しつこくするのやめてもらえませんか???!!!」
私は驚いた。
正直言って、私はその人に微塵の興味もなかったわけで、
仕事だから仕方なく電話しているだけで、
しかもその人が断るわけでもなく
「今忙しいので」というから
迷惑にならないようにすぐに電話を切り、
かけ直しているだけなのに、
なのにこの人は私のことを「しつこい営業の人」として認識して
文句まで言ってきた。
なので私は言った。
「あの、いつも忙しいとおっしゃるのでかけ直していたのですが
この件について興味がないのであればそう言っていただければ
二度とかけません。いかがでしょうか?」
すると相手は
「興味ありません」と言った。
「分かりました。もうこの件でお電話することはありませんのでご安心ください。ありがとうございました。」(ガチャ)
(この後、心の中でめちゃくちゃ文句言った)
この時、私は思った。
断らないことは悪である、と。
もちろん、私も日本人なので
「空気を読む」ことが必要なことは分かっている。
何度も言われるということは
「断り文句なんだな」と認識した方が良いということも知っている。
だが、もし本当に「忙しい」というだけだった場合、
こちらからしても顧客へのサービスの機会を失うことになるし、
顧客からしても「あの人かけ直すって言ったのにかけてこないじゃん」となるかもしれない。
この時から、私は対象者が
「今忙しいので」という言葉を口にした場合、必ず
本当に忙しいのか、それとも興味がないのかを尋ねるようにした。
すると適切な回答が返ってくることが分かった。
これにより、不必要な電話を繰り返すことなく、
効率的に営業を行うことができた。
繰り返して言おう。
断らないことは悪である。
はっきりと断らないことによって、
断られる側にも無駄な労力を払わせることになるし、
自分自身も「早く察してよ!」などと心の中で悶々とすることになる。
なんなら、相手を悪者に仕立て上げ、
自分を被害者にだってしてしまう。
それであれば、はっきりと理由を述べて断る方が
両者にとって何百倍も効率的だ。
要ははっきり断らないというのは、
「自分は悪者にならずに相手に諦めてもらうように仕向けたい」
ということだ。
ものすごく時間と心に余裕のある人なら良いのだが、
私のようにあまり余裕のない人は
はっきりと断ることをおすすめする。
よく色んな人の相談に乗っていて思うのだが、
皆あまりはっきりと断らないように思う。
「やんわり伝えたけど分かってくれない」というのをよく聞く。
理由は1つだ。
やんわり断るから、そうなる。
そういう経験が多い方は
ぜひ一度、試しにはっきり断ってみてはどうだろうか。
ただし、断る時に嫌な感じに断る必要はない。
断り方にトゲを持たせる必要はないわけなので、
相手が嫌な思いをしないように丁寧にお断りすればよいだけの話である。
はっきりと断るスキルを持っていると生きるのが非常に楽になる。
ぜひ皆さんも身につけてみてはいかがだろうか。
(でもたぶん嫌われるけど。)
リオさん
断るって、難しく考えてたけど
でも
私自身はどちらかといえば、はっきり言われないとわからないから
同じような状況を思い出したりして、
なんかすごく頷けるところがありました。
はっきり断られていいし
断っていい。
察する方が難しい場面での、
やんわりとしたものいいは、ないわ。
丁寧に、相手の気持ちを損なわないような言い方はしたほうがいいけど
別の言い方や態度でいて
相手に気を持たしてしまって、
そういう気を持たしていることに
気づいた方がいい場合って、あるんじゃないかなって、思いました。
断る方が自分にも相手にも誠実なのかなって思った。
いつもありがとうございます。